マリンスイーパーという仕事を知っているだろうか。
別名:海中清掃人という。
マリンスイーパーというのはダイビングをして、海の中に残っている釣り具やゴミなどを回収し、それらをリメイク・アップサイクルすることで環境保全に貢献するという仕事だ。
わしも普段釣りをすることがあるのだが、確かに思い返すと釣りの時には魚に糸を切られたり、海底に引っかかったりして、さまざまな釣りの道具が海に残ってしまうということはよくある。
もちろんこれは釣りをやる以上仕方のないことだが、ゴミを残していることも事実。それらを回収してくれているなんて頭があがらないし、感謝しかない。
マリンスイーパーの主な仕事内容は
- 潜水して水中の釣り具やゴミを回収
- 回収した道具を洗浄、分解して再塗装や修理
- リメイクしてネットショップなどで販売
- 再販して得た資金で新たな機材や活動費を確保して、さらなる清掃活動に還元
などである。
海の中のモノを回収する時は目視や感触で探し出したり、GPSや水中カメラでポイントを特定して、効率的に探索したりする。
ボランティア活動とも近しいイメージかもしれないが、リメイクして販売することでしっかり仕事として成り立っているのでなるほどなーと思ったし、何よりこの大変な作業を続けていることがすごい。
1日に多い時は500個以上のルアーを回収することもあって、2年間で2万個以上の釣具が集まることもある。とんでもない数だ。
これを考えると、見えないだけで海の底には本当に大量の釣り具のゴミが落ちているんだ。
海の生態系の環境改善にもなるし、漁師さんの手助けにもなる素晴らしい職業だ。
清掃活動といっても危険のある海の中での作業になるし、スキューバダイビングの資格がないといけない。大変だし命懸けの作業でもある。
そんな方々がいるということを知った以上、釣りをする心構えも少し変えなくてはならないのかもしれない。
